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バーゼルⅢを先送りする米国

これまで、散々グリード仲間で阿漕な手段だろうと何だろうと、荒稼ぎをやりまくってきた米国金融機関が、この期に及んで「バーゼル3」導入を拒んでいる、ということだろう。



http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MCBYSJ6K50YE01.html

10月23日(ブルームバーグ):新たな国際資本規制「バーゼル3」に対応し、米国の監督当局が提案した施行規則に米銀が反対を表明した。米国の金融業界団体は、資産リスクの評価ルールを履行が容易な形に変更するよう要請した。

米銀行協会(ABA)と金融サービス・ラウンドテーブル、米証券業金融市場協会(SIFMA)は連邦準備制度理事会FRB)と通貨監督庁(OCC)、連邦預金保険公社(FDIC)に書簡を送り、計画通り規則が導入されれば、「与信の利用を阻害するだけでなく経済成長を抑制し、米国の銀行システムの競争力を損なう」恐れがあると訴えた。

バーゼル3は、リスク資産に対する狭義の中核的自己資本(コアTier1)比率の基準を従来よりも引き上げ、経済情勢の悪化に備える資本バッファー分を合わせて最低7%の維持を銀行に義務付けている。バーゼル3の米国における施行規則案をめぐる意見募集期間は22日に終了した。

米金融業界は181ページに及ぶ書簡で、「米国の銀行セクターの全てのセグメントへの影響について実証的な研究を関係機関が最初に実施していれば、マイナスの影響が少ない、より効果的な提案になっていただろう」と指摘。リスク資産に関する提案も実施が容易な形に簡素化する必要があり、銀行は最終規則への対応に最低でも1年を要するとの見解を示した。

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このように文句を言っていたのが奏功した、ということだろう。


http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MD8WWJ6K50XT01.html

11月9日(ブルームバーグ):米監督当局は9日、新たな銀行資本規制「バーゼル3」に基づき義務付けられている自己資本比率引き上げの開始時期を、予定していた来年1月1日から先送りすると発表した。

連邦準備制度連邦預金保険公社(FDIC)、通貨監督庁(OCC)の3機関は共同発表した資料で、寄せられた意見を引き続き検討しているため、来年初めの段階で「提案された規則のいずれも導入されることを想定していない」とした。

バーゼル銀行監督委員会を構成する国・地域の大半は、自己資本比率引き上げに向けた作業をまだ終えていない。新規則を理解したり、システムを変更するのには十分な時間が取れないとする銀行業界の懸念に、当局が応えた形だ。

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とりあえず、導入は見送りだそうで。
そうなると、銀行側が文句や不満を言い続けて、まだ時間がない、といえば、許されるということだろうね。
こういうのを、有名無実という。


要するに、自分たちに都合の悪い規制やルールは、拒否したい、ということだけ。
儲けられなくなると困るから、手持ちの金をどうにかするまで待ってくれ、と、そういうことだろう。

サメ野郎どもの考えることなんて、どうせそんなところではないのかな、と思う。


2010年11月のG20で承認してから、2年間も一体何をやっていたんだろう、と思うわな。勿論、制度の細部についての検討に時間がかかったのかもしれないが、導入できない、というのはおかしいわな。


奴らはいつもそう。
都合が悪くなると、ルールを変えよう、と言う。そういう卑怯な腰抜けどもの集まりだからな。で、日本をハメる時にだけは、国際標準のルールにしろ、と。バーゼルⅠとかバーゼルⅡの自己資本比率云々は、どうだったのかということだ。


会計基準にしてもそう。

日本の会計はダメだから、変えろ、と。

そこには、罠があったのに、まんまとかかった。


日本は馬鹿だから。

サメどもの狡猾さは、昔からだ。