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【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

続・北海道電力の鉄塔倒壊について

昨日も触れたが、今回の倒壊事故とその後の対応については、若干の疑問がある。


それは、停電時間の長さ、である。
どうして、丸3日以上も復旧できなかったのだろうか?


仮鉄塔を設置するのに時間がかかったから、ということがあるにせよ、他の同様事例と比べても、異様に停電時間が長い。


例えば、6基倒壊、3基破損変形等被害を受けた事故でも、停電時間自体は短かった。


http://www.sydrose.com/case100/328/

茨城県潮来市延方で、台風21号の強風によって、水田地帯に設置された275kV送電線「香取線」の鉄塔8基 (高さ約39〜94m)のうち、6基の鉄塔が倒壊、残り2基は折損した。 さらに、66kV送電線「湖南線」の鉄塔1基(鹿嶋市鰐川)折損、1基倒壊した。鹿嶋、龍ヶ崎市、神栖町などの計 198,000世帯が約1時間20分〜5時間45分にわたって停電した。鉄塔の基礎工事の不備が原因と推定される。

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こんなに倒れても、6時間以内、である。
なのに、今回の北海道での停電は、11月27日〜30日と非常に長期停電だった。

北陸電力の地滑りで鉄塔倒壊事故が05年にあったが、あれも数時間オーダーの停電だったはずであり、「何日」という長期ではなかった。中には、ごく一部の高圧電力の需要家で2日近くの停電時間があったかもしれないが、普通の一般家庭では数時間だっただろう。

そうした対応が今回は何故できなかったのか、ということについて、北電は説明する必要がある。


あと、非常に疑問に思うのが、停電地域は「袋小路」のような行き止まり地域だったんでしょうか、ということだ。


脳梗塞なんかと似ているが、「他の供給ライン」がないゾーンは一つのルートが途絶えると梗塞部位となってしまう。それは、動脈と静脈の1セットしかない、ということだ。道路で言えば、上り線と下り線、みたいなもの。電線でも、入る方と出る方、みたいなのがあるはずですよね?

いま、これを便宜的に上り線と下り線と呼ぶことにする。で、今回の停電地域は、その他地域との接続が一切なかった、ネットワーク接続ではなく、倒壊した高圧線の単線でのみ接続されていた、ということであろう。そんな「閉鎖地域」があるものなんだろうか、と、疑問に思えたもので。

本当に1セットしかラインが存在してないのであると、発電所・変電所の下流域の電力量が変動すると、他には回すことも他から余剰を振り向けることもできなくなってしまう、ということですよね。随分と効率の悪い送電網なんだな、と不思議に思ったもので。


なんか、ウソ臭いんじゃないのかな、と。
上記参考例の香取線の倒壊事故の時みたいな場合だと、復旧までもっと時間がかかってしまうことになりませんか?


停電被害の世帯数から見ても、かなり広い範囲での停電だったはずであり、そういう地域がまるで「袋小路」状態の電力供給網となっている、というのは、ちょっと信じがたいですわな。他からのラインが一切ない、と。だったら、災害時には、即アウトだろうに。

袋小路状に供給ラインが単一というのは、例えば電源喪失で大事故を起こしやがった福島第一原発のような地域、ということだ。そういう構造なら、本線から引かれている入力線がたった一つの地域に繋がっている、というのも分かる。それは、狭いゾーンであり、原発しかない上に、自己発電能力があるから、ということだしね。


だが、一般家庭など普通の居住地域であって、かなり広い範囲において、そういう単一線にしか繋がっていないということであると、災害に遭ったりしてルートのどこかで切断されたら、即アウトではないか。



で、今回の鉄塔事故での教訓が得られた。
それは、原発狂みたいな「停電が起きて人が死んだら責任取れるのか!」と、いかにも倫理的ツッコミを入れて、大上段から脅すヤツらの言い分が、ほぼ無力化された、ということだな。

原発中毒者たちが、「停電で人が死んだら責任取れるのか論法」を殊更強調して言うのは、そんなもんに反論できるわけがないから、だ。人が死んでもいい、なんて答えられる人間はいない、という前提で、そういう弱点を攻撃してきているわけだよ。


そういう連中には、今回の長期停電がどういうものだったかわかるか?
「突然のブラックアウト」は現実に起こり、凍え死ぬと脅されても停電したまんま数日間過ぎた上に、病院の非常用電力も尽きる程度に電力はなかったが、誰も責任追及せず責任も取らず、誰も「突然のブラックアウトで人命にかかわるんだぞ、それでもいいのか!」と経産省北海道電力に怒鳴り込んだりしている「原発推進派はいなかった」ということだ(爆)。


ありがとよ、経産省

お前らのような、腐れダニの、ごみくず野郎どものお陰で、原発を再稼働させなければブラックアウトだぞ、という脅しも、実は出鱈目だった、そんなのは屁でもねえ、ということが実証された。しかも、電源はないまま、単純に放置するのが当然だ、という対応も実証された。

これでいいんだ、ということを、経産省自らが認めお墨付きを与えてくれた、ということである。



「超サンキュー!!」で〜す。

本当にゴミだな、おまえら。心底、腐ってるわ。


いっぺん、●ね!