怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

日本郵政人事に見る出鱈目言説

つい先日、坂社長の更迭が伝えられたわけであるが、どういうわけだか今回に限っては、誰も大騒ぎをしなかった。竹中平蔵は、死んだのか?(笑)

http://biz-journal.jp/2013/05/post_2093.html
http://www.asahi.com/business/update/0518/TKY201305180054.html


さて、09年の西川社長を巡る人事では、政治的な混乱を呈し、結局は鳩山総務大臣の更迭と西川続投で決着したわけである。小泉チルドレンの残滓は、西川社長支援に回る人間が多かった。菅義偉官房長官も竹中や中川秀直議員らと共に、西川続投を叫んでいたはずだ。

09年6月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/849eff96f17ad28f7d5f941656eb747a


当時、西川社長の更迭に関し、「政治が介入するのはおかしい、指名委員会と取締役会決定を無視する気か」「西川社長続投案を否定するなら、大臣を辞めろ」などといった、出鱈目を散々言っていた連中が大勢いたわけである。

どこに、株主総会を無視して取締役人事を決めていい、なんていう会社があるというのか。
09年の記事に書いたことをよく読んでみてほしい。



当の菅官房長官は、以下のように言っていたわけだよ。竹中平蔵とツーツーだった菅は、元総務大臣として反対したのだ。


http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/1099400/

(以下、郵政部分の引用)


内閣支持率も一時10%切ったけれども、30%に回復してきた。そしたら今度の郵政問題で一挙にまた下がり始めました。私はこのことだけは是非、みなさんにご理解いただきたいと思います。総理の判断は正しかったと思います。


私たち、4年前に郵政事業民営化するかどうかということを国民のみなさんに問いました。みなさんは民営化しろということで私たちに300を超える議席を与えてくれたんです。ですから私たちは民営化を進めています。民営化になってから、まだ1年半ですけれども、たとえば郵政公社の時代は国庫納付は2400億円でした。しかし西川さんが社長になって4000億円納付していますよ。この厳しい時ですよ。銀行は極めて決算が悪い。そんなときにもかかわらず4000億円納付している。これは、私は客観的な実績として評価するべきだと思います。そうしたことの中で、指名委員会、社外取締役の人たちが西川さんを社長に指名したんです。そして取締役会でもそのことを承認したんです。そうしたことに対して私は政治は口出しをすべきではないと思います。


JRだってそうじゃないですか。政治が口を出したから、JR、国鉄はおかしくなった。そして民間にして、今生まれ変わったじゃないですか。NTTだってそうじゃないですか。これだっていちいち反対したら民間人はやる気なくなってしまいます。今度の鳩山前大臣の問題は、2400億円のかんぽの宿を71カ所、109億でオリックスに売るのがおかしい、そこにいろんな疑惑があるということでした。確かに1個ずつ見れば不動産の価値としてはあるかもしれない。しかし、全体で1つですから。71カ所、赤字部門はたくさんあります。毎年50億円ずつ赤字を垂れ流しているんです。不動産の売買というよりは事業の売買です。


経営者のみなさんには分かっていただけると思いますけれども、なかなか説明をすることが難しい話ですけれども、しかし、2400億円のものを109億円でおかしいと。そうしたものをいい加減とは言いませんけれども、そうした基準で作って毎年50億円の赤字を流す方がおかしいんじゃないでしょうか。ですから民営化をしたわけです。そして5年以内にそうしたものを売却することも法律で決まっているんです。そして第三者の委員会で弁護士も、公認会計士も、不動産鑑定士もみんな入れて、不正はなかったという報告も出ているんです。


総務大臣というのは郵政の社長人事だけじゃないですよ。だって、地方自治体のことも総務省です。情報通信も総務省です。先ほど申しあげましたけれども、年金も今、総務省でやっているんです。まさにそうした幅広い中で毎日、毎日、正義が通る、通らないとか言っている。私は何か違った意図があってマスコミの前に向かって言っているんじゃないかなというふうに思っていました。環境新党を作るとか、もう言っていたようですね。きょうもまた、発言しています。そんなことをやればやるほど、私たちの支持は下がってくるんです。しかし、私たちが後退してならないことは、いったん決めたことはしっかりやっていくことが政治ではないでしょうか。

ですから、西川さんをとるとか、鳩山さんをとるとかということではなくて、総理は民営化は推進するという方向をとったわけですから、私はこのことはまったくおかしくないことだと思います。しかし、そうしたことがなかなか国民にうまく伝わっていない。それが今の現実ではないかと思います。

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郵政民営化に乗じた、権益とタカリだったのではなかったか。
紛糾した「かんぽの宿」問題は、未だに解決などしていないぞ。橘玲も、黙ってないで、日本郵政の社長人事に政治が介入するのはおかしい、とか言ってやれよ(笑)。


当時、理由にならないような理由を挙げて西川社長を擁護していた人たちは、何故今回の更迭人事については一切何も言わないんだね?
西川体制下での黒字額がどうのと言っていたのに、今回の日本郵政の決算では大幅黒字なのではないのか?それで何故「役員交替」に繋がるんだね?


官房長官の言い分もおかしい。

『指名委員会、社外取締役の人たちが西川さんを社長に指名したんです。そして取締役会でもそのことを承認したんです。そうしたことに対して私は政治は口出しをすべきではないと思います。』

と言っていながら、坂社長の更迭は「官邸主導で」政治的にやった、ということではないのか。


しかも、菅官房長官曰く、就任時会見で『政治家は自分の発言に責任を持つべきだ』論をぶち上げておきながら、責任なんて持ってないだろうに。西川社長続投時には「政治介入を批判」したのに、今回は安倍−菅の官邸ラインで日本郵政人事に介入、という180度態度を変えたんじゃないのか。
こういうのを、無責任、発言は出鱈目、都合によりいくらでも前言撤回、ご都合主義、とか言うんじゃないのか?(笑)


要するに、原理原則というようなものは、自民党政治には存在しない。
ペテンである。
その場しのぎの、騙しの連続に過ぎないのである。


これを支援するのも、識者ぶった連中なのである。


橘玲よ、以前から「でっち上げ」批判をしていたのに、何故今回は黙っているのだ?

http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/9268aa36d7154cc485d5790d1072548b


自分の言葉に責任を持たないという点で、菅も竹中も橘も同じ人種だから、か?(笑)