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【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

原油安はロシア制裁というお仕置きの一環か

原油安となって日本には朗報となりそうだが、どうなんだろうか。


で、ロシアのピンチが世界的に注目を集めているらしい。
ルーブル下落が止まらず、一気に利上げを6.5%としたそうである。これを、かつてのルーブル危機に重ねて見る向きもある。素人投資家として、多少なりとも投資をかじっていた身としては、忘れることができない出来事ではあった。



先日、財務省にさっさと米国債を売って利益を回収しておけと進言したのに、タイミングを逃してしまったな
http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/146615f89fdf04f349550828c1d18f5b


121円台だったのに、5円も戻してしまった。まあ、簡単には売れないんだ、という制度上の問題があるのかもしれんが。

でも、あの時にドル売りを実施して、これからロシア資産買いを実行すれば、かなりお得だったのでは?
日本とロシアの持つ外貨準備は、1兆6千億ドル規模なので、日本がロシアに協力してドル売りルーブル買いを実施すれば、今のルーブル売り情勢には十分対抗できるであろう。


日本としては、その見返りとして、LNG購入などで優遇措置を受けたり、北方領土問題の進展を交渉するなどを実行できるだろう。日本の外交は、そんな機敏なことができるわけでもないでしょうがね。



ここまでの経過を少し考えてみよう。
原油安、OPECの減産見送り、ルーブル安、というのは、一連の出来事のように思われる。


09年の原油安の際には、同じく50ドル割れだったわけだが、簡単に減産に踏み切ったわけである。

http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/8b8c0c93c9aa6f34a0d82faf5991181c


なのに、今回見送りなのはどうしてなのか。


また、昨年の価格上昇についても疑問が多かった。

http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/b350e03a2030cd856bf4dd2437f3fbe9


結局、エネルギー価格というのは世界の巨額資金を動かせる連中に支配力を握られており、需給でどうとかいう話ではないのだよ。



90年代のことなども書いたことがあるな。

08年10月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/32c444de76dfd812fe54a19355034c98



現状のOPECが減産しない理由というのは、恐らく米国とサウジ主導で決められたことなのであろう。
恐らく、ロシア、ベネズエライスラム国などの資金源を締め上げる為であろうな、と。


特に、非OPECのロシアは減産には応じることがないから、OPEC諸国が競合してやるぞ、ということを意図しているものであろう。
OPECの生産量は5700万バレル/日くらいで、既にOPEC諸国の約2倍となっているから、減産効果は限定的でもあるだろうしね。


旧ソ連のロシア、中央アジアの国々、それらへの資金供給で打撃を与えることを主要な目的としているのが、今回の原油安であろう、きっと。

ロシアは米国との対立関係が続いていたし、もっと危険な兆候としては、「基軸通貨ドル」に対する挑戦状を叩きつけたかのような動きが見られたからであろう。それは、ロシアと中国がルーブル人民元の直接取引を行う、ということで、ドル決済を利用しないということである。


原油高の恩恵を受けて、ロシアの富豪がロンドンあたりで豪遊してたり高額不動産や商品をバンバン買っているだけなら、世界の資金支配層の逆鱗に触れることはなかったのであろう。しかし、ドル支配への反逆となれば、由々しき事態ということで、包囲網を形成されたのではないだろうか。


ロシアが米国債を売って他の資産購入に充てたりしており、万が一、日本がそれと同じく米国債売りを実施したりしようものなら、米国債ファイナンスに問題が生じることになるだろう。


日中露がそろって外貨準備の米国債を売却したら、米国は終わるから。
保有高の1、2、5位の国が一致した動きをしたりすれば、いかに資金支配力を持つ連中であろうと、対抗するのは厳しいはずだろうから。


なので、ドル買いに目を向けさせようということで、弱小通貨を狙い撃ちするということなんだよ。
資金支配力のある層は、その程度の為替なら動かせるからな。


日本が本物の国であるなら、ドル売りルーブル買いを実施できるはずなんだが。
奴隷の国だから、無理なのだよ。