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【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

続・アメリカのインチキ経済はどうすんの?〜3

アメリカの財政の統計が過去の数字を隠した、という話を書いた。そうしたら、米国債を買ってる主体は、もっと別にいるんだ、という記事が出たようだ。


http://www.newsweekjapan.jp/stories/us/2015/02/post-3549_1.php


アメリカの公的債務残高は現在、18兆ドルあまり。多くのアメリカ人は中国をはじめとする外国がその多くを保有していると思っているが、それは間違いだ。アメリカの公的債務残高の3分の2(65.6%)は、アメリカ国内で保有されている(社会保障信託基金が16%、各種政府機関が13%、連邦準備銀行が12%など)。
 国外で保有されているのは、残りの3分の1に当たる6.1兆ドル分のみ。しかも、米財務省が発表している米国債の国別保有残高ランキングには、思わぬ国も名を連ねている。

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前から疑問に思っていたんだよね、非市場性という保有主体のことが。あと、緊急措置とやらの資金繰りがあまりに巨額なのも。


12年12月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/843aedda70d9877ef9c0505f49755c17

13年9月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/5eb8faf4df40a83c8e41cf45349146b8

13年10月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/71e5d668f8ca56184c0b7c5bc790ee71



アメリカのクソ野郎どもは、日本国債が市場で取引されてないのはヘンだ、制度としておかしい、と文句を言いに来ただろうが。日本の銀行団は大蔵省に支配されてるから、国債を自動的に割り当てられて買っているんだ、と散々批判し日本の所謂「シ団」を解体させただろ。

しかし、自分の国では、市場以外で好き勝手に取引してるんだろうに。まずは、全部「市場の原理」に変えてみよ。以前には、米国債の海外保有比率が6割を超えていたはずだが、非市場性の保有主体が3分の2って、どうみても怪しいだろうに。



FRBが毎月850億ドルの買入れを実施したわけで、2年間で850億ドル×24か月=2.04兆ドルだわな。

12年12月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/8415f03c03509fe33eabea89b567f35f


減額したとしても、買入れをやめてない限り、保有残高が急減することなどあり得ない。
以前に、FRBのバランスシート上での米国債比率は90%くらいだったはずで、買入れ以前にはたったの1千億ドルしか持ってなかったと言うのか?(笑)


18兆ドルの債務のうち、12%がFRB保有ということらしいので、2.16兆円に相当する。12年12月以降の買入れで少なくとも買入残高総額は2.04兆ドルは増加しているはずで(償還が2年以下ですぐ来るというのは想定できない)、するとたったの1千億ドルちょいの規模しかバランスシート上の資産がなかった、と?


国内保有の上位3つでも41%にしかならないわけだが、それ以外の保有主体というのはどこだ?
銀行?生保?


アメリカの経済統計がインチキだとすると、財政収支もインチキである可能性が高い。
そして、為替水準が本当に正しい結果なのか、というのも、どこにも信憑性など存在しない。アメリカが「これが正しい数字だ、計算結果は正しい」と言うだけであれば、それが事実であることなど誰にも確認する術がないからな。


まさしく安倍が「おれが正しいと考えている、だから正しい」という屁理屈のトートロジーと同じ。


どうも計算が合わないように思えるんだが。

http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/0bf8e08970c02a347fdd35eab731f22f


米国内の資金循環動向を考えた時、政府の資金不足がこの13年間で約13兆ドルだ。年平均1兆ドルの規模で政府債務が増大してきた。この資金不足を補ったのは、家計、企業、海外、ということである。

経常収支合計額からすると、少なくとも7兆ドルが海外からの資金流入ということであるが、この中には株式市場への資金投入なども入っているわけだな。


海外が保有する米国債の残高を推定すると、01年時点で50%だとすると約2.8兆ドルだったものが、現在の6.1兆ドルに増加となると、たったの3.3兆ドルしか増えていない。これでは、日本と中国が買った分くらいにしかならないのでは?(笑)


海外の外貨準備高の増加額は、約10兆ドルにもなる上に、ユーロとドルが主要な準備資産であることはほぼ確実であり、米ドル資産比率が6割であっても6兆ドルは増加していなければならない。その保有資産の大半が国債以外というのはほぼ考え難い。日本を見てみろよ。ほぼ米ドルであり、その殆どが米国債ではないか。主要な海外政府機関や中銀の持つ外貨準備が米国債以外とかドル以外の資産にしか投資しなかったとでも言うつもりか?


中国が中国+香港+ベルギー系+英国系タックスヘイブン等に分散して保有しているであろう米国債は、2兆ドル規模を超えているだろう、恐らく。外貨準備高の推定でも4兆ドル規模であると考えられており、もしもユーロを買っていたなら、もっともっとユーロ高になるはずだろうに。しかし、ユーロは下がったわけだよ。米ドル資産を多く持っていなければ、そうはならないだろうってことだ。


だから、米国の資金需要の数字、財政収支の数字、経常収支、為替水準、いずれも合理的に説明できる方法が見つかりません、って言ってんの。

あるとすれば、数字の操作、インチキ、ということだ。
それとも、誰かが統計数字でウソをついている、ということだな。世界中を騙せる程の資金を隠せるとか、あると思うか?


今世紀以降の米国内で増加したであろう政府債務13兆ドル弱のうち、海外からの投資がたったの3.3兆ドルだったなら、残りは国内需要で消化できました、と。10兆ドル近くも米国人が貯金したってか?(笑)

家計と企業の資金余剰総額が10兆ドルもあった、と?


2.5〜2.8兆円しか保有していなかったであろう家計や年金資金や政府機関等が、それまでの約4〜5倍もの資金を国債投資に振り向けてきた、と?
あれほど、株式保有比率が高く、国債保有比率が資産に占める割合が低い米国人が?


ああ、あれか、米国の年金基金は、保有資産残高がここ15年で5倍増とかの超優良の驚異的運用成績を挙げてきたとでも?

インチキではないのですかね?


800兆円規模でドルが買われてきた現実を考えれば、相当のドル買いだったことは間違いなく、それでもドル安とならないことが不思議でたまらんわ。


アメリカの統計数字は、信用できないし、為替水準の計算方法も信じることは難しい。整合的な説明がどこにも存在しないから、だ。