怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

米国が最大の産油国にカムバック

想定内の結果と思う。

拙ブログで以下の記事を書いていた。


13年10月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/b350e03a2030cd856bf4dd2437f3fbe9

(再掲)

もっと重要なことは、世界最大需要国であったアメリカが、増産したことでロシア以上の生産国に生まれ変わっており、結果的に輸入量激減となったわけである。

http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304676604579112240284867788.html

サウジアラビアにしても、900万バレル以下しか生産しないと言っていた価格下落時と比べて、今は1100万バレル上に増産しているのだ。

単純に、アメリカの生産量1000万バレル以上(天然ガス移行分もあるから、旧需要量は無視することにする)分だけ供給量が増加したなら、世界需要の伸び以上の供給力増強だ。すなわち、価格下落としかならない。いくらナイジェリアとかリビアイラク、イランなんかの問題があったにせよ、そこまで需給逼迫になんかならない。世界需要が約9000万バレル/日レベルであるのだから、アメリカ需要量が消えるということが、インパクトはそれなりに大きいはずだろう。世界最大輸入国が輸入をやめるんだぞ?それでも、供給が減っていると?(笑)

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むしろ原油価格が下がる時期が、これほど遅れたことの方がナゾだわな。
供給力の方が断然大きく伸びたのに、だ。



日経記事より
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM11H1S_R10C15A6EAF000/


米が世界最大の産油国に 39年ぶり、14年英BP調べ
2015/6/11 10:27

【フランクフルト=加藤貴行】英石油大手BPが10日発表した世界エネルギー統計によると、2014年に米国がサウジアラビアを上回る世界最大の産油国となった。米国の首位は1975年以来、39年ぶり。14年後半から原油価格が急落した中でも、米国は新型原油シェールオイル」の増産の勢いが衰えなかった。近年はサウジとロシアが世界首位を争っていたが、米国が一気に抜いた格好だ。

 14年の米国の原油生産量は前年比15.9%増の日量1164万4千バレル。12年から3年続けて同100万バレル以上増やした。BPによると、3年連続で100万バレル以上増産した国は初めてという。
 サウジの14年の生産量は0.9%増の1150万5千バレル。ロシアは0.6%増の同1083万8千バレルだった。世界の原油の確認埋蔵量は14年末で1兆7001億バレルと1年前とほぼ変わらず。世界の産油量の52.5年分に相当する。

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日本はただの「貢ぎ役」ということがよく分かる。
世界秩序というのは、誰にも見えない所で決まり、動いているということなのであろう。ノロマは金を払え、と巻き上げられるの図、とな。