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人工知能が支配する世界〜「AlphaGO」の衝撃

まさに激震と呼ぶに相応しい。囲碁のAIが相当強い、という評価は知られていたものの、これほどまでに進歩を遂げていたのは驚きだった。


先月、仮想通貨の話を書いた時、ちょっと取り上げた。
http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/72b2d65d6e52ceaa550a2eec9585969c


が、将棋みたいに、人間と勝ち負けがあるレベルなのではないかと想像していたのだが、韓国トップ棋士にこれほど完勝できるなんて、と驚いた。


参考:

06年11月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/b9856aa62911468bbd172fd1b36aa551

09年1月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/998c2d915a3c186607a5f7386704d600


まだAIの碁がどういう内容だったか棋譜を知らないので何とも言いようがないのですが、報道のイメージだけからすると、いわゆる「宇宙流」なのではないかと。

そうです、日本の誇る宇宙流開祖、武宮正樹九段のことであります。
棋士のタイプとしては、アルファ碁は「寄せと計算を間違えない、武宮さん」みたいな感じでは?
人間の武宮さんは、失礼を承知で言えば、全局的「1手」を打ってくるが、寄せや途中のミスやポカなどで失着を出して逆転負けしたりすることがあった。だが、AIは間違えないし、集中力も切れない。

特徴的だったのは、武宮さんの手(主として序盤〜中盤)自体が、殆どのプロ棋士に必ずしも賛同される手とは言えない(印象です)ことも多く、常識では掴みどころがない手だったりした。勿論、完勝譜では、その宇宙流の面目躍如となる一手が「勝着」とか「この輝く一手」とか賞賛されていたが、これを囲碁常識っぽく説明することは難しかったわけです。

なので、最も武宮さんの手を理解してくれそうなのが、AIなのではなかろうか、と。実戦でその強さを示してくれたかのようです。武宮さんは、類稀な「感覚」で勝利へと結び付く手を見出していたことは、驚くべき才能としか言いようがありません。常識の枠に囚われていないのは、AIも同じということでしょう。


今後、どうなってゆくか、楽しみでもあり、不安でもあります。


ひょっとすると、完全無欠の投資AIが誕生してしまうかもしれません。1秒たりとも無駄にしない、恐るべき投資マシンです。必勝手順を間違えることなく、瞬時に実行するわけですから、人間など誰も勝てません。