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【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

イラク戦争の米英を擁護した者は、ロシアを批判できるのか

ロシアのウクライナ侵攻を批判する気持ちは、よく分かる。
だが、上辺だけを見ていては判断を誤る可能性がある。


ロシアの軍事攻撃によって、民間人の犠牲者を出しており、難民も多い。
これは非難されて然るべきである。


だが、ゼレンスキー政権のウクライナが欧米の支援を受けて、対ロシア急先鋒勢力として軍事的拡大をするのが良いとも思わない。

ウクライナエスカレートすると、再び欧州全体を巻き込んだ世界大戦へと進展する危険性は考慮しておく必要がある。


では本題に入ろう。

イラク戦争では、国連安保理や国連のイラクへの武力攻撃に対する正統性を与える根拠はなかった。ただ単に、米英が集団的自衛権行使だと叫んで、「イラクには大量破壊兵器がある」との理由から武力攻撃を開始した。

当時、世界中が反戦運動を繰り広げ、イラク攻撃を非難した。

安保理でも、常任理事国のフランスやロシアはイラク攻撃に反対した(中国は棄権)。ドイツも反対し、連合軍に加わらなかった。

にもかかわらず、米国と英国を中心とした連合軍はイラクへ武力攻撃を実行したのだ。
しかも、完全に嘘の理由で、だ。

後日、米英の情報当局が「間違った情報」を政府中枢に出したせいだ、と言ったが、誰がどう見ても「戦争を開始したい連中が、意図的に嘘を言った」としか思えなかった。


簡略化して書くと次のようになる。


イラク戦争での米英の言い分:

「生物、化学兵器が存在する」 → 武力攻撃は正しい

事実は「生物兵器は存在しなかった」。

だが、米国、英国や連合軍参加国に懲罰や制裁などは与えられなかった。
嘘を言った米英は、賠償もなし。



ウクライナ侵攻でのロシアの言い分:

生物兵器研究施設が存在する」 → 武力攻撃は正しい

欧米等制裁参加諸国は、ロシアの言い分を嘘だと断じて武力攻撃を違法と糾弾している。
ロシア自身が生物兵器を使う偽旗作戦なのだ、と。


ここで、「ウクライナ生物兵器研究施設が存在するか」ということを確認すると、これは事実である。


何故、真っ赤な嘘を言った米国や英国が何らの懲罰も代償をなくて済むのに、事実を指摘したロシアには非難轟轟となるのか?w

イラク戦争時の米英のハッタリの集団的自衛権行使を認めていた者どもが、ウクライナ生物兵器施設を解明し追及したロシアには同じく集団的自衛権行使を認めないのか?

つまり、二重基準ということである。


ヌーランド国務次官の発言は、ウクライナ生物兵器研究施設が存在し、米国等が支援してきたということを認めている。

https://www.afpbb.com/articles/-/3394178

【3月9日 AFP】米国務省ナンバー3のビクトリア・ヌーランド(Victoria Nuland)次官(政治担当)は8日、ロシア軍が侵攻したウクライナにある生物学研究施設を掌握する可能性について懸念を示すとともに、これを阻止するためにウクライナ軍と連携していると表明した。

 ヌーランド次官は議会上院外交委員会の公聴会で、ウクライナ生物兵器を保持しているかとの質問に対し、「ウクライナには生物学研究施設があり、ロシア軍が掌握しようと試みるのではないかと深く懸念している」と語った。

(中略)

ロシア外務省は6日、米国防総省が資金援助したウクライナの軍事的な生物兵器プログラムの証拠を隠滅した形跡を、ロシア軍が発見したとツイッターTwitter)に投稿していた。



「生物学」と言ってるが、元はといえば「旧ソ連」の化学兵器等の安全な処理を支援するという名目だったはずだが、現実には「兵器転用」可能な微生物の怪しげな研究である。何ら後ろめたいことがないのなら、ウクライナも支援してきた米国・国務省国防総省が情報開示できるはずなのだ。


しかし、国際社会に対して、一切の情報提供を拒んでいる。


更に、WHOも生物兵器研究に関連すると思しき声明を公表した。

https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-who-pathogens-idJPKCN2L80HJ


[10日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)が、ウクライナ国内の公衆衛生研究所から危険度の高い病原体が流出するのを防ぐため廃棄を助言していたことが分かった。ロイターに10日明らかにした。

バイオセキュリティーの専門家は、ロシアの進軍や都市部への爆撃を受け、研究所に被害が及べば病原体が流出するリスクが高くなっていると指摘する。

ウクライナには多くの国と同様、感染症リスクの軽減を研究する研究所があり、米国や欧州連合(EU)、WHOから支援を受けている。

WHOはロシアの軍事侵攻前および侵攻後のウクライナとの取り組みについて、「偶発的または意図的な病原体流出」を防ぐ安全面の慣行を促進するため、同国の公衆衛生研究所と数年にわたり協力してきたと説明。

「この一環として、ウクライナ保健省など責任を負う機関に対し、流出の可能性を防ぐため危険度の高い病原体を廃棄するよう強く勧告した」と述べた。

勧告した時期や、ウクライナの研究所にある病原体や毒物などの詳細は明らかにせず、ウクライナが勧告に従ったかについても返答しなかった。



ロシアに施設を掌握されたりすると、『危険度の高い病原体が流出』する危険性があるから、事前に廃棄しておけ、とWHOが勧告したわけだw

ウクライナには「生物兵器」同等の『危険度の高い病原体』が存在することを、WHOも米国もEUも熟知していた、ということが示されたということ。


何も発見できなかったイラクとは大違いだぞ?ww


ヌーランド国務次官の発言といい、WHOの廃棄勧告といい、ロシア側の言い分を補強する証言が揃っているではないかw


ウクライナには、生物(兵器)研究施設がある
・『危険度の高い病原体』を保持している
・それは流出の危険性がある
・米国やEUが支援してきた


イラク戦争の文脈に当てはめて言えば、

ウクライナ生物兵器と見做せる『危険度の高い病原体』が存在するテロ国家の可能性
・米国やEUテロ支援国家

ということで、ロシアは集団的自衛権を行使したのだ、と主張されたら、どう答えるのかね?w


ロシアはドンバス人民共和国(DPR)とルガンスク人民共和国(LPR)の承認をしており、それらの国への攻撃がロシアの安全保障を脅かすという主張は、米国が過去に武力攻撃を繰り返してきたのと同じように可能なのでは?w


或いは、ウクライナの研究施設において作製されたウイルスが、現実のCOVID-19の変異株として世界各国に「バイオテロ」攻撃を仕掛けた、との情報を有している(米英がイラク戦争時に諜報機関情報があると言ったのと同じ)と主張されたら、ロシアの集団的自衛権行使を認めるのでしょう?w


だって、米国も英国も、イラク戦争時の連合国軍はその理屈で戦争をやったわけだろ?w


ならば、ロシアの時だけこれを否定するのは、理屈が通らないんじゃないの?w


イラクは「炭疽菌天然痘も存在しなかった」のに、米英に「存在する」と難癖をつけられて、攻め込まれ滅ぼされた。


ウクライナにはWHOが廃棄を勧告するほどに危険な『危険度の高い病原体X』が存在し、ロシアがそれを指摘・追及したら「フェイクだ、偽旗だ」と米英を中心とした欧米(主にNATOEU勢)が非難する、というわけねw

ヌーランド国務次官が存在を認める研究施設があるのに?w


どこからどう見ても、極悪は米国&英国であり、100%嘘を言い、デタラメの根拠でイラクを攻め滅ぼした。イラク大統領だったサダム・フセインを、悪の独裁者として処刑した。


この大嘘つきの卑怯者が、事実を指摘しているロシアに対し、「ロシアの主張は全部フェイクだ、嘘だ、偽旗だ」と言うのだが、その証言の信憑性はどうなのか?w


米英の立場を擁護する者が、イラク戦争での法的根拠を曖昧にしたり、戦争の重大犯罪を見て見ぬふりをしていながら、ロシアのウクライナ侵攻をそれよりも圧倒的に悪いかのように主張するのは、筋が通らないとしか思えないよねww