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【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

売電の買取価格について

昨日の記事で、ピークを抑制する価格設定をしてはどうか、ということを書いたのだが、買取価格についても似たような方式を考えられないだろうか、ということで、ざっと書いてみることにする。


基本的には、需給が逼迫して電力供給ができるだけ欲しい、という時にこそ、高い価格設定がされるべき、ということになると思う。で、仮定として、予備率で変動させる価格を考えてみた。


 ・予備率が10%以上ある時は定額での買取 :単位量当たりa円とする

要するに、需要量が供給量の90%以下に留まっているうちは、料金設定に変化はない、ということである。


次に、予備率が10%以下になってきて、そろそろ予備率が気になるね、という段階になったら、買取価格を上げてゆき、よりシビアな段階―例えば予備率が5%以下のような―であれば、買取価格を上げて使用を抑制しつつ供給してもらえる料を増やす方向にする、ということである。次の式で計算するものとする。


 ・買取価格係数 k= exp{(11−R)/10} 

ただし、Rはその時間における予備率(%)、とする。

例で書くと、電力需要が95%に達すると、予備率Rが5%、ということになるので、買取価格係数は

  k=exp(0.6)= 約1.822

となる。買取単価がa円であると、この1.822倍である価格で買い取られる、ということだ。普段はaが20円だとすると、36.44円に上がる、ということである。


   予備率(%)  買取価格係数  買取価格

    10     1.105     22.103
    9     1.221     24.428
    8     1.350     26.997
    7     1.492     29.836
    6     1.649     32.974
    5     1.822     36.442
    4     2.014     40.275
    3     2.226     44.511
    2     2.460     49.192
    1     2.718     54.366
    0     3.004     60.083


このように、需給が厳しくなれば、買取価格が大幅に上がるので、発電者は自分の所で使用する電力量を抑制して、売電分にできるだけ多く回そうとするはず(使用を減らす効果と同時に売電を増やす効果が期待できる)ではないかな、と。


予備率は天候、設備の点検の有無、発電設備に関するアクシデント、他設備の発電力、融通分の変動、等々の複数要因によって日々異なることがあるかもしれないので、逼迫時にできるだけ供給力を増強できる方式になっているのが望ましいのではないか、ということである。


あくまで参考なので、専門の人たちによく検討してもらえばいい。
きっと、色々な方法や考え方があるだろうとは思うので。