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【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

江川紹子氏は飯田哲也氏に絡む以前にやるべきことがある(追加)

江川氏が言ってることって、ただの理解不足では。
ご自身の理解水準をまず引き揚げてから、議論を挑んだ方がよいとしか思えなかった。


コレ>http://togetter.com/li/305921


コメントを書いている方々の意見の多くは、飯田氏への誹謗中傷のようなものですね。当方の率直な感想を言えば、無知蒙昧なものばかりのようにしか見えません。そうは言っても、真摯に危惧しておられるのであろうと思いますので、当方の見解について、書いてみることとします。


1)古賀氏の停電テロ発言について

これは、拙ブログでも同様な記事を書いています(http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/3e98932cae3b8fc8101bff78f0b65e65)ので、発言に関しては肯定しますし、これは当然です。どうして、そうなのかということを説明します。


①将棋での重要な任務は「王将」を守ること

原発問題だけに関わらず、これは政治的闘争です。これに勝利することが作戦として必要です。そして、その大将たる人間は、現状では橋下大阪市長ということになるわけで、将棋でいうところの最重要な駒―つまり王将―です。この政治ゲームというか、闘争に勝利するには、橋下を獲られることを絶対に阻止しなければなりません。ここを落とされたら、敗北確定ということです。
従って、有能な部下であればあるほど、当然に橋下市長をお守りする、という役目を重視します。同時に、詰め将棋の捨て駒と同じく、どんなに有力な駒である飛車角や金銀であろうとも、勝利する為には捨てる必要がある場面では捨てる覚悟が必要となるのです。王将たる橋下を守る為に自らが捨て駒となって敵将を討ち取り、将棋のゲーム全体として勝利することが達成できるなら、大局としてそれは正しいと考えるのが当然です。こうした全体像を念頭に勝利を目指し、滅私を貫ける人間こそが真の官僚たる人物と言ってもいいのではないかと、わたくしは考えています。大将を支える部下とは、そうしたものではないか、ということです。

なので、相手側に橋下という最重要の駒を獲らせないこと、これを目的とする限り、停電テロ発言など当然の下準備と言えるでしょう。


②「停電テロ」という表明は何故必要か

非常に考え難いとか、確率的に少ないということであるとしても、そうした可能性が残っている限りは用心するのが普通かと思います。また、予めそうした事態を表明しておくことで、その手段自体を回避させる効果を期待する為です。
よく相手の言い訳を封じる為に、「まさか〜とは言わないよね」「よもや〜ではあるまいね」などといくつかのありがちな候補を表明しておくことがありませんか?そうすると、相手側は別な理由を考えださねばならない、という場面に遭遇したりしませんか?
普通の人であると、「まさか○○ではないよね」と言われると、「○○」を回避しようとしてしまいがちではないか、ということです。前記togetterで無駄コメントだかつぶやきだかを垂れ流しているような方々にとっては、よく実感できる話ではないでしょうか(笑)。麻雀などといったゲームなどでも、たまにあるテクニックではないかと思います。

よって、予め表明しておくことで、そういう手段を封じるという期待をしているわけです。これは橋下市長を守ることになるのですから、手段封じをやるのは当然だということです。何も読めない連中にとっては、何の意味があるのか判断できないのだろうと思われます。飛車をかわいがって、王将を失ってはゲームに負ける、ということの意味が判らない連中ということですかな。


2)電力需給に関して

具体策を出せ、とか飯田氏あたりに凄む前に、議論の前提となる数字などを各自確認して下さい。理解が全くない状態ならば、議論にはなりません。具体策を言えと求めるだけなら、ただのクレクレ何とかと同じでは。
さて、「●%削減」という話は、元の水準をよく考えることをお勧めします。「節電努力が苦痛だろ」とか大袈裟に騒いでいる方々は、まず「09年夏」に同じように「どうしてくれるんだ、この野郎」とか「節電で経済がぶっ壊れるだろ」とか騒いでいたのですかね?
言ってなかったのなら、09年夏は苦痛とは感じてなかった、世の中の電力需給が過酷で犠牲を強いられた、などとは思ってなかった、ということでよろしいですね?
だったら、09年夏の電力量を基準としていいんじゃないですか?
どうして、そう考えないのか?
数字を知らないから、ではないでしょうか(笑)。当時大騒ぎしてなかったのなら、今も騒ぐな、と言いたいですな。最大で2818万kWでしたが。あなた方は必死で血の出るような節電努力でもやったのですかな?その成果で、2818万kWで済んだんだ、とでも言いますかね?大笑い。

とは言うものの、需給改善についての具体策を何も説明しないというのも批判を浴びそうですから、後述することにします。

参考までに、関西電力が供給力としていた数字は、例えば3月中旬ですと2353万kWでした。今はどうですか?もっと増えたんじゃありませんか?
じゃあ、どうして当時から今と同じ数字ではなかったと思いますかね?昨年から検討に検討を重ねてきているはずの数字が、どうしてこんな短期間でコロコロと変わると思いますか?ウソをついていたから、ですか?それとも、真剣に何カ月も検討してきたが当時には判らなかった「供給力」がこんな1カ月やそこらで降って湧いてきたとでも?(笑)

普通は、増えるわけないんですよ。あなた方も、そう言ってるではないですか。なのに、増えた。需給ギャップは、20%くらいから、確実に縮小してきたではないですか。その理由を考えてごらんなさいな。まあ、考える能力に欠けている場合には、どうせわかりっこないですがね。というか、判る人なら、こんな無駄コメントを大量に垂れ流したりはしないか。ま、いいや。


具体策を書く前に、例で説明したいと思います。
電力会社Aと電力会社Bがあるとします。需要量を昼と夜だけの区分とします。発電方法は拘らず、ただし揚水発電部分だけは数字を挙げるものとします。

           A     B
最大供給力     2000     1000
うち揚水電力    500      10
昼間需要量     1900     900
夜間需要量     1500     700


さて、揚水発電が最大供給力に含まれており、揚水発電は夜間の需給の余力がないと500とか10の電力量には届かない、ということになります。そうすると、最大供給力が低下する危険性がある、ということです。

さて、電力会社Aは需給が厳しいです。Bはそれよりも余力があります。ここで、電力会社Aが気温が高いと夜間もエアコンをいっぱい使うから夜間需要量が1700に増えてしまうから、揚水発電に回せる余剰電力がないから、500にはできない、と文句を言うわけです。
確かに、Aだけの需給を考えるとそうでしょう。けれど、Bの電力を買うことができるなら、条件は変わると思いませんか?
まず、Bの揚水発電は非常に少ない、ということがあるのです。つまり夜間の余剰電力分は、10の電力を賄う為に揚水発電に回す必然性が乏しい、ということがあります。また昼間の余力にも余裕があるので、必ずしも揚水発電は利用してなくてもよい、ということも分かるかと思います。困った時のバックアップとしてとっておけることが多い、ということです。
そうすると、Bの夜間供給力は
揚水発電に回す分が殆どない
・夜間電力が増加したとしても昼間より少ないので、必ず昼間よりも大きい余剰供給力が残存している
ということになるのです。

B管内において、仮に夜間需要が700から800に増加したとしても、余剰分として200がある、ということです。この余力は昼の余剰分(100)よりも必ずと言っていいほど大きいはずだ、ということです。これをAの夜間電力に回せるでしょう、と言う話をしているのです。
先のAの言い分は、夜間電力が逼迫すると余剰が減るから揚水発電に回せなくなる、だから500の供給力は保てない、という言い分でした。けれど、Bから買えば、かなり補えるのではありませんか、ということですね。例えば、Bから150買うと(Bでは800に需要が増加していてもまだ200あるから50の余力はある)、A管内需要量が1700に増えていても、残り300+Bからの150で、若干の減少はあるかもしれないが、かなりカバーされるはずだ、ということなのです。


関西電力の言い分は、まさに揚水発電約488万kWのうち、使えるのはもっと少ない200ちょいだ、と言っていたわけです。ところが、他の北陸電力中部電力管内であると揚水発電の絶対量が少ないので、夜間電力の余力は昼間以上に大きいはずだ、ということが考えられるのです。関西電力に融通できる夜間電力量は昼間よりも多くできるのなら、揚水発電量が200万kW程度ではなく450万kWくらいに近づけることがそんなに不可能なことなんですか、という話なのです。これは、各家庭とか個人の死に物狂いの努力とは、直接的には関係ない話です。数字の出し方、各電力会社間の融通の仕方、そういうのが関西電力の説明では「敢えて説明しなかった点」としてある、ということです。

勿論、各個人が昼も夜も節電に努めてもらえると、より余力ができ易くなるのは当然なので、ご協力を是非お願いしたいところではあるのです。

ただ、節電レベルとして、あり得ないほどの苦行のようなものではなくとも、最大の時間帯を節約してもらうだけでも効果がありますし(節電行為を2時間、これを7〜9月の間で10日間やってもらうだけでも効果があります、毎日でなくともいい)、
会社の課が10あれば、交替で毎日2課づつ冷房停止を3時間、5日ごとに停止をしてもらっても効果が得られるかと思います。
09年の夏くらいの感じで、既に約2800万kWまで下がるので、そこから5%低下でも2640万kWとなりますから、供給力は届きそうです。
電化製品など全部の使用量を3カ月間毎日弛まず下げるのが「5%」ではなく、最大需要となる日のピーク時間帯で5%下げればいい、ということです。


具体例として、若干の説明を試みましたが、理解が得られるかどうか。
江川さんとやらも、原発推進に転ずる(笑)前に、よくお考えになってみるべきでしょう。



追加です。

今見たら、更に無理解な方々が増加していたみたい。

http://togetter.com/li/306093


簡単に言うと、結局「足りるんですか、足りないんですか」厨、というようなのが、猛烈にわいてますな。
2項対立は間違いだかダメだかを言ってる連中が、2択を迫る、という爆笑の図ですかな。

江川紹子さんとやらも、エネルギー消費量の多い所謂先進国型の社会がどうだのと言うのなら、電力量が足りるか否かに無関係に節電するなり、エネルギー消費をしない生活だのを選べばいいだけ。

石油利権で世界の不幸が生まれるので石油を使いたくない、というのなら、衣料品や生活費需品を含めて石油系製品を使うのを止めたたらいいだけ。冬の暖房も、寒いとか言わないで、震えていればいいだけ。食料品でもハウス栽培とか、一切食わないようにしてくれればいいだけ。

因みに、生活スタイルはある程度消費者が選択できる。これが経済的自由の恩恵。
けど、原発は選択権が消費者には与えられていないから、ヤダって言ってるんだよ。原発が好きで好きでしょうがない連中は、そういう生き方をしてくれりゃいいんだよ。こっちは、そういうのを選べないから、困ってるって言ってんの。
原発以外の電力業者がいれば、そっちから買えばいいだけなんだから。そういう自由さえダメだ、と言ってきたのが、電力会社とか原発行政、電力行政だったわけだから。


今日の朝刊になって、はじめて自由化を推進みたいなのが初めて出ただけに過ぎない。
それは原発を全部止めるくらいまで追い込んだからだ、ともいえるかもしれないよ。

原発を選びたい人たちは、原発の費用全部を払えばいい。処理も、賠償金も、全部。解syと利用者が選べ、ということ。
それ以外を選びたい人たちは、他を選べばいいだけ。

原発組がうらやましいなあ〜。一番安い電力なんでしょう?(爆)