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【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

アーバンコーポ取締役だった土肥孝治と「ノーパンしゃぶしゃぶ」の接点

先日、BNPパリバの偽計取引問題があったとされたアーバンコーポレーションの、取締役に収まっていたのが「元検事総長」どのだった、という事実を知って驚いたという記事を書いた。


で、ふと気になって、土肥検事総長がどういう経歴の人なのか、ググってみたわけだ。すると、アーバンで出されていたH20年3月期の有価証券報告書には、次のような略歴紹介があったようだ。


取締役
土肥孝治
昭和8年7月12日生
平成8年1月 検事総長
平成10年7月 弁護士登録(現任)
平成11年6月 株式会社小松製作所監査役(現任)
平成11年6月 マツダ株式会社監査役
平成14年4月 積水ハウス株式会社監査役(現任)
平成14年6月 阪急電鉄株式会社監査役(現任)
平成15年6月 関西電力株式会社監査役(現任)
平成17年4月 阪急阪神ホールディングス株式会社監査役(現任)
平成18年6月 当社取締役(現任)



なるほど、関西法曹界のドン、とか呼ばれるのもダテではない、ということですかな。大変立派な肩書きを多数お持ちで。
関電監査役に長年居座る、ということになると、これは「かなりのお方」ということになりますか。検事総長殿というのは、こんなに凄いポストに就ける人、ということなんですかな。参考までに、歴代の元検事総長の就職先を知りたいですな。

この人だけ、特別だ、ということなのかな?
何かの報酬、ということだったりするとか?(笑)


一体、何の手柄があったのかな、と。土肥が検事総長に就任していたのが、96年1月〜98年6月だったそうだ。
あの激動の金融危機があった時期だ。拙ブログでは何度か「97年ショック」と呼んでいた、あの時代だったということだ。ふーん。

そうすると、大蔵省のキャリア逮捕とか、日銀職員逮捕といった接待汚職事件に取り組んでいた時期が、丁度検事総長だったというわけだ。思う存分検察権力を発揮し、国民の敵たる悪徳官僚をバッサバッサとやっつけていた、と。ノーパンしゃぶしゃぶ接待に溺れた官僚諸氏を逮捕・起訴していった、と。

その後、大蔵解体、金融自由化の波が大挙して起こっていった、と。その結末は、世界に金融危機をもたらした、ということになったわけだな。このことを記事に書いてきていたから、身近に感じるな。


・大蔵解体に関して

09年6月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/234ecc65543be43a5f6c93b0d5a82fc0
11年11月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/afa5644de0833fdb90e28c97f12e1c47



そして、更なる事実を知ることになった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E8%82%A5%E5%AD%9D%E6%B2%BB


草薙厚子らを刑事告訴したのが、何と土肥だったというのだ。拙ブログでも鑑定医の秘密漏示罪として、幾度か取り上げてきていたのだった。なんという偶然。ここで結びつくとは、思いもよらなかった。


・秘密漏示罪のこと
08年4月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/534d35bba0ece002f02541aa201f7cdb
最高裁判決
12年2月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/688a1f9677e9cbb4fd9eb63aae2a29d3
http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/0798981d79bb3f9008d33a342ab7eab6


今なら、ははーん、とは思う。
検察は、裁判資料なんかを見せるわけにはいかないから、だな。もしも本当に事後的に調書類なんかを精査されたら、出鱈目調書や捏造調書なんかがバレバレになってしまうもんなあ。
裁判所のヤツラは、告訴した人間が誰なのか知っていたはずだ。あの土肥だ、というのを知らないわけがない、ということさ。元検事総長さまが、「これは有罪だ」と確信しているからこそ告訴してくるわけで、その元検事総長さまのご意見に反抗して、これをひっくり返そう、無罪にしましょう、などという軽率な判断を行う者などいるわけがない、ということさ。関西法曹界のドンが、検察に告訴している時点で、誰も逆らえない、というようなことになっても不思議でも何でもないわな。


これは、検察の総意である、ということが、アリアリと判るね、という話だ。
検察のご意向に反して、検面調書みたいなのが公開されたり、マスコミに取り上げられたりしたら、どうなると思うか?
検察がハメてきた、過去の事件はほじくり返されて、検察のウソ八百や捏造がバレてしまいかねない、ということさ。腐れ検事どもの、悪行が明らかにされかねない、ということさ。


・検察批判
10年1月
http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/58589d711ef2b0119eba68e0d61b7efc
http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/4f6800611a2f87553952f7a93fa5af98



元々、秘密漏示罪の裁判なんてのは、当方に何の関係もなかったし、凶悪重大事件というほどのものでもなかったし、取り立てて興味を惹くというほどのものでもなかった。記事に書いたのは、本当に単なる偶然だった。何となく目に留まった、というだけに過ぎなかった。だけど、神の差配ともいうべき、繋がりが発見されたんだわ。


三井環氏の検察裏金(調活費)事件
05年2月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/6eb93011795bdb516d6644dd3c2604a3

因みに、三井さんの書いた本には、土肥孝治検事総長が使った額が1億1590万9000円、と出てくるそうですよ。



なんということでしょう!
当方は、本当に無知無能であったことが、反省されるわけですよ。当時、世間を賑わせる情報(報道)というのは、意図的に生み出されたものなのではないか、などとは考えたこともなかった。情報操作にまんまと引っ掛かってしまっていたのだ。


ノーパンしゃぶしゃぶ」騒動、金融危機と金融自由化、大蔵解体、金融庁発足、日銀法改正、三井環事件と裏金、暴走検察、そして、意外な鑑定医秘密漏示事件。

思わぬところで、繋がりが見えてくるものなのだな。知らなかった事実に行き着くこともある、ということなんだろう。


そして、日本の検察が本物のクソだ、と知るに至り、せめて最高裁なんかの裁判所はまだまともだろう、と思っていたら、それも間違っていた、ということを気付かせてくれた。己の愚かさに呆れ果てましたわ。

日本の司法というのは、心底腐っているのだ。そういう制度を維持してきたのは、本来司法界のエリートであるはずの人間なんだ。そういう偉い奴らこそ、あくどい外道どもだ。
法曹界がまともになることなんぞ、期待できると思うか?


無理だろうね。上が次から次へと腐った人間しか登らないから。悪いヤツじゃないと偉くなっていかないんだよ。腐臭漂う人間ばかりが、そういうコロニーを形成しているからだ。ポストを占めてるのは、そういう連中だけ。それで、何が良くなると?


もうね、疑いなんかじゃない、確信なんだわ。
疑念なんてレベルは、とうの昔に過ぎました。