怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

続々・アメリカのインチキ経済はどうすんの?

先日の債務上限問題のスッタモンダの影響で、量的緩和策の延長観測が大勢を占めているらしい、と。

http://jp.reuters.com/article/wtInvesting/idJPL3N0IB4P320131021


まず、バカだなと思うのは、金融政策は政府債務の調節の為にやるわけではない。FRBが米国政府の借金肩代わりをやるということについて、率先して皆で賛成している、とでも言うのかね?

中央銀行が借金のデフォルトを防ぐ為に、マネタイゼーションを実施することについて積極的に肯定しているというつもりか?(笑)


これまで、アメリカ経済は堅調に復活してきたんだ、と散々言いふらしてこなかったか?
だから、自動車販売も好調に回復したんだ、みたいな言い草がいい例だな。

失業率も下がった、GDP成長率も良くなった、と。

だったら、何が問題だと?(笑)


いいか、S&P500は史上最高値を更新し続けた。NYダウもしかり。これはどういうことか?
経済が好調でむしろ「過熱気味」か更なる過熱へと向かっている時(上り坂の途中ということだ)に、株価は高値を更新し続けるわけだよ。


過去を振り返ってみるか?
2000年頃のITバブル期での更新はどうだった?
盛んに「バブルだ、バブルだ」と言われていたではないか。アメリカ経済は97年から毎年連続で4%以上の実質成長を見せており、インフレ率も約3.4%で指標金利の10年債は7%くらいだったぞ?

経済が非常に調子がいい、ということになると、国債金利は上がることが殆どなんだわ。だって、株や投資にカネが向かうから、国債の魅力が乏しくなるだろう?だから、高い金利を提示しないと買い手がつかない、ということなんだわ。実質金利水準で3%以上(おおそよ3.6%程度)だったわけで、それはGDP成長率の裏付けがあるからとも言えるかもしれんな。


その後、ITバブル崩壊で極端な低金利政策とドル供給が行われた、というわけだ。で、住宅バブル過熱へと突き進んだ。07年当時、世界経済は堅調で、日本や中国の成長率もそれなりに良かったから、S&P500の史上最高値更新があったわけ。


でもね、07年第1Qの米国GDP成長率は低かったんだわ。
例のサブプライムローン問題というのが燻り出していたから。

07年3月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/a1d9902898ac1b145234a80149d0b48a


そんな中でも、やっぱり強気ということで、株価は高値を付けたってわけだ。07年の上半期だと米国で約3%成長くらいは見せていて、特に中国経済が世界を牽引していたから、それなりに強気相場だったんだろう。当時でもやはり米国債の10年債指標金利は5%を超えており、インフレ率は3%弱ではあったが、実質金利水準ではやはり約3.3%程度だったわけ。


つまり、2000年も07年も、経済指数は堅調であり、成長率という点でも国債金利という点でも、数字が高いというのが普通だったわけだ。そういう中での株価の高値更新、ということさ。

だが、今はどうだ?
本当に株価指数が史上最高値を更新できる程の経済環境だと思うかね?


誰かはウソを言っているか、人々を騙し続けているんだわ。
本当にFRBが「量的緩和は止められないわ」と言う程に落ち込んでいるなら、経済活動の「温度計」たる株価指数だけがうなぎ上り、というのは何かオカシイのではないのか?
経済全体はダメだが、主要企業の業績だけはいい、なんてことが現実にあると?それは米国以外からの利益がべら棒に多くて、米国はクソだけど世界経済が好調だから企業業績が非常にいいので史上最高値連発と?(笑)

もし企業業績がそんなにいいなら、給料だっていいだろうし個人消費にも反映されるだろう?だったら、7割が個人消費が支える米国経済の状態が悪いはずがない。それは雇用面でもそう、金利面でもそうなるはずだ。そして、それが現実で事実なら、金融緩和を継続しなければならない理由など、何一つ存在しない。即座にITバブル崩壊や住宅バブル崩壊の教訓を活かして、金融引き締めへと転換しているはずだろう。株価指数がこれ以上上がらない、ということも判らないわけだろう?今まで以上に企業業績が上がれば、株価は上昇するんだろう?(笑)


矛盾なく説明できるなら、やってみて。
米国経済がイマイチで、まだまだ弱いし世界経済も欧州もちょっとアレだし中国経済もかつてのような勢いはないし、新興国やアジアもぱっとしない、ということなら、企業業績が史上最高にいい理由というものが見当たらない。あるとすれば、「意図的な買い支えの結果」というだけである。それは、米国金融機関を守らんが為、ということだな。バランスシートを維持させるには、価格を維持し続けなければならないし、米国への投資資金が細るのだけは回避せねばならない、すなわち「客寄せパンダ」的なものが必要=株価高値、ということだわな。


結託してインチキを行えば、これは可能だ。だって、運用している連中は、ほぼ「お仲間同士」だから、だ。そして、買い支えが自分たちの利益に直結している、となれば、当然そうするに決まっている。それは、デタラメの見せかけだけのものであるとしても、だ。

カネをばら撒く→資金投下先を探す→先物市場や株式へと向かう→デタラメの価格形成

ということだわな。
アメリカ経済のやっていることというのは、そういうこと。
だから、株価が史上最高でも金利上昇は人工的に抑制され、同時に通貨供給が異常に多量になっており、この金利上昇を自然にまかせると借金苦が再燃して破綻する、と。米国からの資金逃避が起これば、ドル暴落は不可避となる。ナンたって、外貨準備高のうち「外貨」で持ってるのが、数百億ドルぽっちしかないからな(笑)。しかも債務上限問題で政府は資金がカラケツと来りゃ、今こそ仕掛け時だもんなあ(爆)。ドルを買い支える原資がない。FRBも勿論持ってない。大チャンスなんだよ、本当に。アメリカを破産させてやるなら、まさしく今なんだわ。


ああ、隠された8000トンの金塊でも、どこからか出してきて換金するか?
本当に存在しているかどうか、誰にも判らないけど、こういう時にこそ使うわけだろう?(笑)世銀曰く、米国には金準備がそういう水準である、ってことだから。やってみてくれや。


まあいい。
史上最高値連発の株価が正しいのか、経済指標やFRBの弱気見解が正しいのか、金利水準が正しいのか、実際のところ、どうなんだろうな、という話さ。

米国株の買い資金が途絶えてしまうと、旧投資銀行連中なんかの生み出していた金融帝国はどのように崩壊してくれるのか、興味津々なんだわ。
そんなに言うほど景気のいい話なんて、聞いたことないけど。でも世界のエリートさまの国、アメリカの企業であると業績は史上最高なんだろうね!
世界を騙すのなんて、朝飯前か。さすが頭のいい連中は考えることが違うな。



それから、日本企業は配当が少なすぎる、と、あれほど散々貶されてきたわけだが、今のアメリカさまの配当水準はどうなのか知っているかな?
ホントに1%とか2%もあるんですかね、という話さ。


日本の企業経営者たちは、簡単に騙されるんだわ。
その配当利益は海外勢にむしり取られてしまう、というのにね。ああ、知ってて協力した連中もいたな、そういえば。自ら差し出したらしいから。それで外資の持ち株比率が高いってことだわな。バカみたい。