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【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

続・STAP細胞は人間によく似ている

もしも人体なんかでも一般的に生じる変化であるなら、STAP細胞が一度分化した細胞から再度別の細胞に変化できる状態に戻れるというのは、合理的な機構であると思える。



ちょっと喩えがヘンかもしれないが、書いてみる。

ここにスーパーマーケットがあるとしよう。普通の街中にある、スーパーと思って下さい。


このスーパーは大地震のような災害に見舞われたとします。
そして不幸にも、ここの従業員の半数が死亡してしまいました。


このような事態の後では、どういうことが行われるでしょうか。
片付けとか分別なんかが行われて、滅茶苦茶に壊れた店内の復旧が行われるはずですよね。そうした作業というのは、これまでの分業体制となっていたスーパーの店内での役割とは、きっと異なるでしょう、という話です。


警備係が「警備担当なので警備しかしません」というようなことはない、ということです。レジ係だったからといって、「レジ打ちしかできないので、他の仕事は知りません」みたいなことにはならないでしょう、という話です。


厳しい環境下になると、たとえ警備係であろうとレジ係であろうと青果担当だろうと精肉担当だろうと文具担当だろうと、「たった今必要な役割」の仕事を分担して行うはずだろう、ということです。


それは「分業化された職種」(=分化した細胞)になっていた人であっても、一度リセットされて別の仕事もできる人(=STAP幹細胞)状態になるのではないのかな、ということです。そう考えると、非常に効率重視の機能であろうと思います。助かった人たちが協力して、できるだけ素早く復旧をさせる為には、「オレはプログラマなので、それ以外の仕事はしないぜ」「大学教員だったから教育しかしない」みたいなことにはならず、土木工事の作業に従事してもらったり、水道管工事の配管工と同じ仕事をしてくれたり、ということが可能になる、ということです。



あなたは、人差し指をドアに挟んでしまって、非常に痛い思いをしました。
その指先では、多くの細胞が潰されて死滅しました。まさしく局所的に見れば大惨事というか大規模災害が発生したのと同じようなものです、細胞群にとっては。


すると、指先の細胞たちの役割として、皮膚、血管、筋肉、脂肪、神経、とか色々あるけれど、偶然生き延びた細胞の中で、挫滅組織の最前線付近では「たった今必要ない役割の細胞」という存在がきっとあるはずでしょう。そういう時「オレは筋肉細胞なんだから、筋肉の働きしかできないし、したくない」となると、その場に相応しくない役割の細胞ばかりが揃っていても、傷害部位においては役に立たないし非効率この上ないわけです。


筋肉細胞として存在するよりも、破壊された細胞などを運び出し、修復に必要な細胞群や栄養を運搬してあげた方がいいと誰しも思いますでしょう?
ならば、搬入・搬出経路となる道路(=血管網)を素早く作りましょう、ということになってもいいはずですが、血管になれる細胞とか素材が遠く離れていると、直ぐにはできてこない、ということになりますよね。でも、分化がリセットされている幹細胞がそこら辺にいる、ということになれば、「じゃあ、キミが血管作ってくれる?」ということにもなるでしょう、と。


破壊された細胞たちは、自己破壊の結果、内部に存在していた酵素群も撒き散らされて、生き残った細胞をも破壊してしまうでしょう。そういうのを整理するのに、免疫系の細胞なんかも大量に必要になるかもしれない。これも幹細胞があれば、ひょっとすると遊走してきて集まるよりも早く別の細胞になってくれて、その場で活動を始めてくれるかもしれない。


そうやって、生き残った細胞群が、その場に適した役割を素早くやってくれることが効率的であろうなと。



なので、社会と似てるように思えるのです。