怒りのブログ別館

【いい国作ろう!「怒りのブログ」】のバックアップです

TPP問題は、投資勧誘に似た手法

本当に心ある政治家の方々、大企業経営者の方々、マスコミの方々に、重ねてお願い申し上げます。

どうか、熟慮に熟慮の上、危険なものには近付かないように、賢明なるご判断をされますよう、お願い申し上げます。また、同じ属性の方々(同業者等)にも、反対の声を大きくしてゆく輪を広げていただきとうございます。

どうか、どうか、宜しくお願い致します。


さて、TPPにどういった国益が絡むのか、ということが、全く示されていない中で、「反対の根拠を言え」などといった、愚かな発言を重ねる政調会長どのもいるようですね。参加を推進する側が、賛成の根拠を満足に示せないのに、反対論の根拠云々は百万年早い。自分の足元をまず見ろ、と言ってあげたい。


これは後回しにするとして、分かりやすく、物語風で示すことにします。


メリケン君「ねえねえ、ジャパン君、今度、確実に儲かる投資セミナーがあるから、参加してよ」

ジャパン君「ええっ?よく分かんないけど、いかがわしい投資だったら嫌だな、……そういうよく分からないものには手出ししないことにしているんだ。だから、参加したくないよ」

メリケン君「(怒)、君ねえ、こっちは君の為を思って言ってあげてるんじゃないか、絶対に儲かるって、経済学者の理論でそうなっているんだよ、儲からないはずがない、って投資なんだから、どうして参加しないんだよ!!全部、ジャパン君の為なんだって。一緒に投資をしようよ!」

ジャパン君「でも…なんかイヤだし…そんなに儲かる投資なら、自分でやればいいんじゃないの?どうして、他の人にも、絶対儲かる投資話なんかするの?本当に儲かる話なら、大抵の場合には秘密にして確実に実行し、儲けを一人占めした方が、有利なハズなんだけど?」

メリケン君「僕だけ儲かっちゃっていいの?それもジャパン君に悪いような気がしてさ。。君と一緒なら、儲けるのが楽しいかな、って」

ジャパン君「だったら、エゲレス君とか、チャイナ君とか、誘う人たちは他にも沢山いるでしょう?どうして、彼らは参加しないの?それに、最近すっごく仲良しな、二人でお誕生会まで見せびらかしてたコリア君だっているじゃないか。コリア君を連れていけばいいよ」

メリケン君「ええ?っと、いや、みんな用事があって、セミナーには来れないんだってさ。けどね、ジャパン君には、是非とも大儲けして欲しいかな、って思ってさ、どう?
参加してみて、どうしても嫌だったら、そこで止めてもいいんだしさ。聞くだけ聞いてみてよ。参加するのはタダだからさあ〜」

(以下、メリケン君の脳内妄想→
いっひっひっひ、セミナー会場に連れ込めばしめたもの。ここまで連れてこさせておいて、手ぶらで帰るなんて酷いじゃないか、とか脅しの一つや二つぶちこめば、難なくいうことをきくはずさ。セミナー会場で、人間改造に至るまで洗脳してやればいいだけだし。これまでだって、何人も洗脳してやったwwwセミナーに参加させることさえできれば、もうこっちのものさ)

ジャパン君「うーん、困ったな。ヘンな投資に引っ掛かりたくないから、自分で資料とかきちんと見てからじゃないと、怖いんだよね。結構、うまい投資話の勧誘でヤラレちゃってる人たちっているから」

メリケン君「そういう、根拠のない話は意味がないよ。おばけと同じさ。見たことないのに、怖がってもしょうがないんだ。そんなに言うなら、何が怖い根拠なのか言ってみてよ?」

ジャパン君「だからさ、得体の知れない投資セミナーっていうのが、そもそも怖いんだってば。そんなにうまい話って、世の中あると思う?メリケン君が絶対儲かるなら、そうすればいいだけだしさ、ボクを誘う必然性ってものが、元々ないんだよね」

メリケン君「そうじゃない、参加することが大事なんだ、トモダチだろ?儲けようよ、一緒に。儲けるチャンスを逃しちゃうよ?後になって後悔しても知らないよ?いいの?本当にそれで」

ジャパン君「……」


ってな感じですか。


どう考えたって、怪しいでしょ。
普通、こういう勧誘があったら、絶対について行かないでしょう。もしついて行ってしまい、ヘンな洗脳ビデオやら洗脳スライドやら洗脳トークを聞かされたら、大変なことになると思いませんか?

老人を騙す詐欺商法のようなものだって、原理は似ていますよね?
ほら、ちょっと前にあった、「高額ふとん」を買わせるヤツとか、そういう詐欺的商法と似てますでしょう?


もう一度、落ち着いて考えてみて下さい。

日本がTPPに参加しない場合、どうだと言っているのか?
・日本だけが損をする
・参加国はみんな儲かる、利益になる、経済活性化し産業が伸びる

普通、商売敵とかライバルが存在する場合、相手が損をする方法なりを選択した場合、「ラッキー♪♪」くらいに思いますよね。内心では「あいつ、バカだな〜、○○をすれば勝てる(儲かる・得する)のに笑」くらいに思ったりしませんか?

ゲームでも、麻雀でも、トランプでもいいですが、「どうして、こうやらないんだろうな」と思うことってありますよね?それと一緒ですよ。

商品先物とかも、しつこい勧誘とか昔ありましたが、そんなに言う程儲かるなら、自分の会社が銀行から全力で借入して、社員の家族や親族全部の金をかき集めるなりして、全財産を投入して「絶対儲かる」話を実行すると思いませんか?w
ところが、世の中、そうじゃないんですよ。そんなうまい話なんて、存在しないんですよ。

本当に、日本だけが損になるなら、アメリカは「日本に入れ」なんて言うわけないじゃありませんか。黙って、自分の国の失業率改善なり経済成長率をアップさせるなりをするに決まっているでしょうが。

TPPが本当に重大な儲け話であり、その参加が国益をもたらす、ということが分かり切っている場合、他の先進国とかが参加しないはずないではありませんか。「確実に儲かる投資話」と一緒なんですって。

当たり馬券が分かっている時、「この馬券は当たりだから買え」と人に教えますかね?
配当は、参加者全員の中から、外れた人の分が回されるんですよ?
教えるわけがない。そう思いませんか?

誘うのは、「ハズレ馬券を買う人間」を増やす時だけ。当たり馬券を買う人間が増えれば、それだけ自分の取り分は減るからね。


一般社会では、「そんなうまい話あるわけないじゃん、引っ掛かるのもナンだよね」と簡単に判る話が、どういうわけか「TPP」になるとまんまと引っ掛かる人たちが大勢出てくるんですよね。